清水翔太×一流の偏愛力
私にとっての一流の偏愛
「清水翔太」
である。とこの本を目にして一瞬で思った。
私が知ってる彼は、
「音楽」の偏愛者
「ゲーム」の偏愛者
「釣り」の偏愛者
くらいですか。他にもありそうですが。
彼は、ハマると徹底的にハマる。
多分、これこそが彼の才能を生み出したのでしょう。
今回、私がこの本を読んで、一番に引っかかったことば
「95%を大事にすると失敗する。
5%を大事にすると成功する。」
P052 参照
Stand by meを披露して大喝采を浴びるほどの歌の実力者である。
しかし、今彼が作る歌。
それは、「ケラケラボイス」と言われる「オートチューン」を使った歌が多く作品として作られている。
今、歌がうまいアーティストなんてそこら中にいる。
そして、その人たちの歌声をいつでもどこでも聞ける。
そんな世の中で、普通に歌ってもつまらない。カッコ良くないと思ったのだろう。
また、彼が作る音楽には、色々な仕組みが作り込まれている。
ファンでない人が聞いたら、普通のラブソングに聞こえる歌であっても、
ファミリーであれば、違う歌のように聞こえてくる。
1つの意味だけでなく、2、3つの意味も組み込んでくる。
ファミリーは、そんな遊び心にまんまとハマって魅了されている。
これらの発想を、彼は、ビジネスとして成功させようと思って思いついたものではないと思う。それこそ、彼が「音楽」に対して偏愛しているから生まれたものであると感じる。
彼は、テレビに出て、オートチューンを使った歌を披露するたびに、
SNS上では、95%の人間が理解しにくいものであるがゆえに、厳しい評価をされてしまう。本人もそれを知っている。
自分が作った歌が、全部が全部、理解してもられるかわからないけど、つまらないものよりも「面白いもの」を届けたい。
こういった彼の姿勢は、まさに5%のファミリーを大事にしているからこそ見られているものだと感じて、ファミリーである私は、勝手に号泣してしまった。
この5%の人たちが、そのコアの部分を語り合い、共有し合うことで、コミュニティが
広がっていき、どんどんとその「価値」が高まって行く時代になってきている。
SNSがある今、CDや有線のランキング、テレビでの露出だけが、アーティストの「価値」を決めるものでは、なくなってきているのだ。
だからこそ、その5%の人が理解できるものの良さを、95%の人たちに、
伝えられる手段やコミュニティがこれから重要になっていくのだと感じている。
(ここからは、私のお話になるので、読み終えていただいても結構です。)
こういった時代の流れを知ることで、
子どもの指導を行なっている1人の指導者として、
やはり「子ども教育」もアップデートしていかなければいけない時代に
なっているなと日々感じている。
私自身、「好きなことを仕事にしたい。」
就職活動の時に感じたこと。
多分、それは、ゆとり教育の中で私が感じ取ってきたことなのであろう。
しかし、周りの大人にその話をすると
「そんな甘くない」
「好きなことを仕事にすると嫌いになる」
と否定的な意見が多い。
ここからは、働き方を否定することではない。
あくまでも、私の意見。
今、AIの時代がくるから、仕事がなくなると騒がれている。
AIについて、詳しい知識は、まだないが、ニュースを見る限り、
人ができるようなことを機械やロボットが代わりにできるようになってきているのは、
どうやら事実なようだ。
この本によると、
「AIが入ったことによって、人求められるものは、
「生産性」、「論理」ではなく、
「偏愛」、「共感」、「信頼」になってきているのだ」と書かれている。
では、なぜ「偏愛、共感、信頼」なのか。
上の清水翔太の活動を見て頂ければ、イメージしやすいかと思うが、
彼の「音楽に対する偏愛」によって、彼の作品には、「こだわり、熱意」が盛り込まれている。そして、この「こだわり、熱意」がファミリーに届き、「共感」を産んでいる。そして、彼の音楽に対する「偏愛」と「共感」があるからこそ、彼に対して「信頼」が生まれているのだ。
だからこそ、私は、指導の中で、
「色んなことにチャレンジして欲しい。」
「たくさん好きなことを見つけて欲しい。」
そんなことをこれからも子どもたちに伝えていきたいし、
そういった環境を作っていきたいと思う。
そして、こどもたちの一人一人の才能が、色んな場所で輝く
そんな素敵な日本になったらいいな
なんて、でっかい夢が見えた。
「君がいるなら どんな夢も 叶うような気がしてるよ」